雑記

旅とか、カメラとかの趣味についてまとめます

2015 四国・中国 一人旅(2日目)

2日目、高知から松山へ。念願の四万十川&四国カルストへ行きます。

 8月18日(火)

本日のルートはこちら。

なかなかに走りごたえのあるルートです。高知から四万十市(旧中村市)へ向かい、四万十川を遡上し、四国カルストへ行き、その後松山へ抜けるルートです。当初の計画では国道381号の二又を右へ行き、あの三大酷道が一つの「国道439号」を通って四国カルストへ行く予定でした。しかし天気が良くない中、無理をしてそのルートを行くのは危険だし時間のロスに繋がると前日に判断し、結局宇和島市方面へ向かい、そこから四国カルストへ行くルートに変更しました。後々、これが良い判断だったということがわかります。

 

午前5時過ぎに起床、ホテルを午前6時過ぎに出発。一人旅なので早いです。

まずは高知市内を走り、伊野ICへ。まだこのナビに慣れていないため、途中変な道を通ったりしました。ここはひたすら走ります。四万十市まで約110kmありますが、朝食を買いにローソンへ立ち寄る、道の駅で休憩するほかは走りっぱなしです。曇ったり雨が降ったりなので海もあまり綺麗には写りませんでした。先月行った和歌山でも天気が悪かったので、ここのところ青々とした気持ちの良い海というものを見ていません。

車を走らせること数時間、ついに念願の四万十川へ到着しました。地理好きとしてはやはり一度は見ておきたかった日本最後の清流、四万十川です。河口付近なのに水が透き通っているように見えますし、流れも非常に穏やかです。おまけに到着してから雲が消えかかり晴れ間がのぞき始めたので、これはチャンスだと思いバシバシ写真を撮りました。

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(佐田の沈下橋その1)

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(佐田の沈下橋その2)

まずは市街地から程よい距離にある沈下橋、「佐田の沈下橋」へ。近場ということもあってか結構観光客もいました。また、農作業用の軽トラなどが平然と通り過ぎることも何度かあり、観光地でありながら決して固くならない雰囲気がとても良かったです。

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(穏やかに流れる四万十川

四万十川との対面後、ずっと川に一番近い道を走りました。川沿いの怪しいところを走ったり、狭かったりするので、運転に不安のある方は佐田の沈下橋を見たら国道へ行くほうが良いかもしれません。この写真は怪しいところを走って撮りました。

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(交通整理中)

しばらくして国道に戻るも、それほど道幅は広くなかったです。道路工事の交通整理などもあり、こういう写真もパシャリ。しかし、天気が良ければそれだけでなんでもいい風景に見えてしまいますね。ずっとこんな時間が続けばいいのに…(フラグ)。

そして今回の目的地の一つ、岩間の沈下橋です。先ほどの佐田の沈下橋と比べ、ひっそりとした山あいにあるこの沈下橋は、四万十川の観光写真として頻繁に用いられるなどなかなかの風情があります。自分が到着したときは車が三台ほどあり、沈下橋から飛び込む人などもいました。大勢で来るなら出来そうですが、今回は一人旅ということもあって飛び込みたい気持ちを抑えました。

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(オーソドックスに橋の上から。いい景色です)

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(郵便屋さん、何食わぬ顔で走る)

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(今度は橋の下から)

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(冷たくて気持ちいい!レンズが濡れるすれすれまで川に近付けました)

 

四万十川を堪能し、次なる目的地である四国カルストへ向かいます。ここからしばらく走るので、どこかで昼食をと思い、道の駅「虹の森公園まつの」のレストラン「遊鶴羽」でから揚げ定食(甘酢味)を食べました。

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(道の駅)

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(ショップにはお土産と、大量のみかんジュース。すごくいい色してます)

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(から揚げ定食。スープはお代わり自由)

 

腹ごしらえし、いよいよ山登りへ。道中は地味な風景が続きますが、これもまた一つです。地元と変わらない、日本のごくあたりまえな風景ですら楽しめます。しいて言えば、もう少し晴れてくれたら良かったのですが。

また、車を借りる際に1.5リッターのアクアではなく1.8リッターのプリウスにしたのは、快適に山を登ったり、高速で快適に走ったりするためです。数千円多く払いましたが、十二分にモトは取れました。

そんな道中、とある町に差し掛かるとこれまた非常にきれいな街並みが現れました。写真は撮れなかったのですが、梼原(ゆすはら)町というところでした。この記事を編纂している途中、気になって町のホームページ(http://www.town.yusuhara.kochi.jp/)を拝見しました。すごい!気合いが入っています。写真もとても美しい。

そしていよいよ地芳(じよし)峠の手前に差し掛かったところで、道路の左側に続く道へ。四国カルストへ行くにはこの道を通らなければなりません。終わってみればこの旅の最難所道でした。対向車はバイクが2台ほど通り過ぎただけですが、ちょっと気を抜いたら真っ逆さまなので、ここはかなり集中して運転しました。もちろん写真を撮る余裕なんてありません。

ひやひやしながら山道を上りきり、ついに見えてきました。

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(四国カルスト。苦労して上ってきた甲斐ありました)

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(牛がたくさんいます。のどかな風景が広がっています)

到着したときにはだいぶ雲が覆っていたので、霧が出る前にたくさん撮影し、あたりを走りました。30分ほどすると一気に視界不良レベルの霧が立ち込め、走行時はハイビームで照らさなければ危険なほどになってしまいました。これでもまだ運が良かったほうかもしれません。

今回の旅では日本三大カルスト台地である四国カルストと、明日行く予定の秋吉台をルートに入れていました。私感ですが、四国カルストは秋吉台よりも自分好みというか、絶景ではないかなと思いました。残る一つの平尾台にも、一昨年の九州旅行で行けなかったため、いずれ行ってみたいと思っています。

四国カルストを堪能し、今度は山下りです。またしても険しい道を降り、国道440号へと合流、松山市を目指します。しかし道中、どうにも疲労を胡麻化せず睡魔が襲ってきたので、こういう時は無理をせず休むことに。ちょうどいいところで道の駅「みかわ」が現れたので、車を止めて車内で30分ほど寝ることにしました。

そして20分と少し経ったところ、悪夢にうなされてはっと目覚めました。何か悪いものが憑いてしまったのかはわかりませんが、アラームより先に起きてしまいました。気を取り直して運転を再開します。

 

松山市へ到着後、旅館へのチェックインにはまだまだ時間があったので、まずは百名城の一つである「松山城」へ行きました。

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(リフトもしくはロープウェイで頂上へ。途中雨が降ってきて冷や冷や)

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(乗り場にあった自動販売機。何か買えばよかった…)

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(立派な天守閣、巨大な平山城です)

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(城郭から望む伊予灘。いいですねえ)

 

松山城を後に、現在午後4時30分ほど。このままもう一つの百名城である「湯築城」へ行こうか迷いましたが、後のことを考えていくことに。午後5時ぴったりに着き、スタンプを押すことができました(ダメ元で資料館へ連絡し、午後5時以降でも入れる旨の確認を取ってから伺いました)。

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(湯築城。松山市街の真ん中にある平城です。城というよりは小高い丘のようです)

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(城内は地元民のお散歩ルートのようでした。こういう、飾らない史跡もいいですね)

 

その後、道後温泉本館へ行くも30分待ちとのことで、あきらめて本日の宿泊地へ行きました。こちらの旅館も温泉なのでOK。夕食は旅館でいただき、巨峰サワーを飲んだら早々に酔いが回って顔が真っ赤に…。

三日目はうってかわって、高速をひた走ります。天気予報は見るだけ無駄だと諦め、温泉に入って疲れを癒し、翌日に向けて就寝しました。

さて、一日を終えて思ったのですが、この日は比較的天候に恵まれていました。実は午後にかけて太平洋側から雨雲が近づいていることがレーダーで分かっていたので、それから逃げるようにうまく動けたと思います。四万十川も四国カルストも松山城も湯築城も、立ち去る際に雨が降ってきたので、諦めずにどんどん楽しんで大正解でした。