雑記

旅とか、カメラとかの趣味についてまとめます

2015 四国・中国 一人旅(4日目)

4日目は下関から広島まで。今日一番の楽しみは角島大橋です。今回は見どころが多いのと、自分語りが多いのとで長めです。

8月20日(木)

本日のルートはこちら。

下関を出発し、とりあえず海岸線上を北上。角島大橋を見たらそのまま萩方面へ向かいます。萩で昼食をとり、日本海にさよならして津和野へ向かい、そこから中国自動車道方面へ向かい、六日市で乗り五日市で降りる、というルートです。

以前の旅行は電車(山陰本線)だったので、下関~萩間ではその電車を見ながら走る、ということになります。こんなことでも感慨深くなってしまいます。

またこれはもちろん絶対的なルールではありませんが、自分はいつもその旅行中に一度走った道はなるべく再度走らないように旅の経路を組んでいます。そういう意味では、山陽自動車道の広島JCT~五日市IC区間は少し悔しい部分です。たかが数キロですが、昨日一昨日走った道をまた走る、というのは極力避けたいものです。

 

天気は相変わらずの曇りですが、朝は気にならない程度の小雨が降るにとどまっていました。昨晩食べた海鮮丼の余韻が残ったまま、ホテルを6時過ぎに出発、下関の観光名所の一つ、唐戸市場へ向かいます。

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(おさかな1)

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(おさかな2)

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(一仕事終えたんでしょうかね)

 

唐戸市場が一番熱気に包まれるのは、午前4時過ぎくらいからとのことです。自分が着いた時には店じまいとは言わないまでも、ピークは確実に過ぎていたようでした。それでも店先には様々な魚が並び、こういった本格的な漁場を早朝に見るのもいいなあ、と感じました。

ここでのお目当てはもう一つ、唐戸市場内にある「市場食堂よし」で、朝から「ふく刺定食」をいただくことです(※下関ではふぐを「ふく」と呼んでいます)。

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(ふく刺定食)

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(ふくアップ)

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(小皿)

 

うまい。朝からふくを頂けるなんて贅沢ですねえ。しかし脳裏によぎるは昨日の海鮮丼…というのは仕方がありませんね。あれはまた別物ですから。

 

市場を後にして、国道191号線を走り下関を北上。最初の目的地は「毘沙ノ鼻」です。

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(人はいませんでした)

地理好きとしては避けて通れない(?)ものの一つに「日本の端」があります。これはまた後日ブログにアップしますが、自分は去年と今年の旅行で、「日本の領土において、自由に到達可能な東西南北の端(2015年8月現在)」を制覇することができました。そしていまチャレンジしているのは、「本州の端」です。ここはそのうちの一つ、本州最西端の地「毘沙ノ鼻」です。

決してメジャーな観光地ではないので、ひっそりとしています。ただまあ、他に人がいないのはいいですね。「俺はいま本州の一番西にいる!」ってしみじみ実感できます。

 

続いて向かうは今日の山場、角島大橋です。ここの写真はネットでもよく見かけますが、青い海の上、道路が真っすぐに伸びているダイナミックな景観がウリです。

まずは入り口付近の駐車場に停めて写真を数枚、続いて橋を渡って向こう岸から数枚、島内をぐるっと回ってから再び橋を渡り数枚、という感じです。

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(雨が降ってない分まだマシですね。それでも海は青くきれいでした)

今回ばかりは「天気が良かったらなあ…」と心から悔しい思いをしました。ここはかなり楽しみにしていましたし、比較的アクセスの良い秋吉台などとは違い「行こうと思わなければ行けない」場所にあるので、また来られるかどうかはわかりません。正直な気持ちとしてはリベンジしたいですね。

 

さて、ここで再び国道191号線に戻り、長門市の「津黄龍宮の潮吹」と「千畳敷」を目指します。自分はこの旅行を計画するまでこれらを知りませんでしたが、自分が愛用している「全国版高速道路地図」を見るとこの二つが「名所・史跡」として表記されており、少し気になったので寄ってみよう、と思い今回のルートに加えました。

そして途中から山口県のROUTE 66(県道66号線)に入るよう左折、目的地を目指したわけですが・・・これが地味にキツい!沈水海岸のような地形をしているためか、海沿いのジグザグした、なおかつ高低差の激しい道を走らなければなりませんでした。さらに、「津黄龍宮の潮吹」に関しては入り口らしき表示物を発見できずにスルー、千畳敷は行ってはみたものの、正直インパクトはそれほどでは…という感じでした。

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千畳敷。キャンプ場があります。確かにここなら気持ちいいかも)

 

まあ天気のせいにして、次の目的地は長門市の仙崎。おそらくこの地名を聞いて「仙崎駅」を思い出す方と「金子みすゞの故郷」を思い出す方がいらっしゃると思います。ちなみに自分は、桃太郎電鉄2010をプレイして初めてこの地名とそれらを知りました。

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仙崎駅。時刻表を見て驚愕しました)

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金子みすゞ記念館の入口。「金子文英堂」を再現しています)

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(施設内にはいたるところに詩のオブジェがあります。ちなみにこの「井戸ばたで」は井戸の上にあります)

 

仙崎へは以前から、なんとなく行きたいと思っていましたが、「なんとなく」が「絶対」になった理由に祖父の存在があります。来月に卒寿を迎える祖父は日本の地理にとても詳しく(あらゆるところへ行ってきたそう)、また文学を好んで読み、中でも特に好んでいるのが金子みすゞなのです。

今は高齢者の方が住む施設におり、思うように外出ができません。この旅行へ行く前に「金子みすゞの故郷に行ってくるよ」と伝えたところ、「行ってみてえなあ」と話していたので、せめて旅行のお土産としてここで撮った写真を見せてあげようかと思っています。

自分と60歳以上も歳の離れた存在である祖父と、等しい目線で趣味の会話をするのはとても新鮮です。決して器用ではないし口数も多くはありませんが、ふと垣間見るその優しさと人間味は、大人になるにつれてだんだんと理解できました。変な話ですが、肉親でありながらも自分にとって「誠実に接したい」と思える人の一人です。

 

余談が多くなってしまいました。ここらで旅に戻り、今度は萩市を目指します。萩に来るのはかれこれ8年ぶりです。そういえば8年前も曇ってたし小雨降ってたなあ・・・と思い出しました。

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(萩城内の庭園)

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(画になりますねえ)

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(とても凛々しいハト)

百名城が一つ、萩城。入口にてスタンプを押印、やはり平城はいいです。何がいいって、山を登る必要がなく、疲れないところです。

 

 

 

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その後昼食ということで市内の「はた満」でちゃんぽんをいただき(美味い)、気を引き締めて島根県津和野町へ向かいます。津和野町といえば奇麗な街並みで有名です(白壁の通り、そして水路に鯉がいる画はよく目にします)。もちろんそれも観ますが、ここには百名城が一つ、津和野城もあります。

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(城跡の頂上付近で撮影。雨は確実に降っています)

この、山登りのような城巡りのドキュメントは後程。この旅行である意味一番キツかったのはここです。

そして街並みを散策し、鳥居がたくさんある神社にも参拝しました。

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(雨の中うまく撮ることができませんでした。鯉に餌をあげています)

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(こういくつも真っ赤な鳥居があるのは、やはりインパクトがありますよね)

 

ザーザー降りになってきました。もっとのんびり散策したいところですが、無理はしません。車の中から眺めて満喫し、中国自動車道の六日市ICを目指します。

高速を走って思うことは、「この高速道路、本当に車が少ねえ!」です。前々からうわさは聞いていましたが、これほどとは。まあ、雨も降っているし走りやすいにこしたことはありません。景色はといえば、本当に山ばかりですが。

そして五日市ICで降り、広島高速4号線で広島市の中心部へ向かいます。今回の宿泊地は割と中心部に近いところにあるので、オフィス街を通りながら進みました。やはり広島市、大都市ですね。そして非常にきれいです。

宿泊地に着いたらいつものようにコインランドリーで洗濯。身支度を整えてお好み焼きを食べに、今回は「八昌」というお店へ行きました。

 

 

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何度か写真を撮りましたが、後で見返してみるとすべてブレていました。というわけで写真はありません。とりあえず言えることは、さすが有名店だけあって非常においしかったです。一人で来てもカウンターでのんびり食べられます。なんかのサワーも飲んで上機嫌でした。

 

そんなこんなで四日目も、非常に濃密な行程を終え無事に終了です。

明日で終わるかと思うと少し悲しくなってくる…と思いきやそうでもなく、「明日も充実するだろうな」という期待と「明日の行程はたぶん無理が生じるな」という不安で悲しさを感じる余裕がありませんでした。すべては次回で。